SSDの状態はどうやって数値化するのですか?

テクニカルサポートに寄せられる質問で最も多いのが「ドライブの健康状態が80%なのですが何故ですか?」と言ったものです。言い換えれば、「SSDの状態をどのように計算しているのですか?」という質問です。

ここではこれらの質問に対しお答えします。

答えはとても簡単でシンプルです。

1. SSD Lifeではドライブの健康状態をパーセント単位で計算している訳ではありません。SSD自身がそれを計算しているのです。つまり、ドライブの健康状態はドライブからもたらされた情報なのです。

2. ドライブの寿命は書き込み回数によって予想されます。計算結果が出ない場合はSSDへのデータ書き込み回数が少ないものと考えられます。多くの場合、本プログラムを最初に立ち上げてから1-2週間以内に計算結果が表示されるようになります。

上級ユーザー向け情報

ドライブの状態

S.M.A.R.T.システムはハードディスクドライブにも採用されているシステムで、ドライブの状態を常時モニタリングしながら、それを数値化しています。それらが一定の数値を下回った場合、ドライブの状態が不安定と判断され、交換が推奨される状態になります。しかし、現実的にはそのような状態のドライブでも問題なく稼働しますし、S.M.A.R.T.はドライブ寿命の予測ではなく、むしろ交換の推奨であると考えているドライブメーカーもあります。

ハードディスクとは異なり、SSDではより精度の高い寿命予測をおこなうことができます。SSDの基盤となっているフラッシュメモリの書込回数の上限はおよそ10,000回です。ファームウエアを搭載している全てのドライブは全てのメモリーセルを均等に使用すると同時にデータの書込回数のモニターやSSDの寿命予測の計算もおこないます。つまり、S.M.A.R.T.の一つのパラメータであるファームウエアの状態の概要を現わしているこのデータがSSDの残り寿命、あるいはメディア寿命の指標であり、SSD Life はこのデータを便利、かつわかりやすく表示しています。

あなたが持つ最初の疑問は、ドライブの摩耗状態が100%(健全度0%)になったら何が起こるか、ということでしょう。その答えはこのページの最後にあります。

寿命予測

上述のとおり、SSD LifeではSSDの寿命を高い精度で予測し、健康状態の変化をモニターすることができます。しかし、多くのドライブではS.M.A.R.T.パラメータにおける情報書込み/読み出しに関するデータも表示されます。
注意:ドライブに書き込み可能なデータの総量をドライブ寿命の指標の一つとしているメーカーもあります。たとえば、IntelではX25-Mドライブに書き込み可能なデータ総量を37TBとしています。(20GB/日で5年間:「1日20GBのデータ書き込みで一般的な使用環境下において少なくとも5年間は使用可能」)

どうして迅速な寿命計算が可能なのですか?

寿命は簡単な計算で算出します。迅速な計算のためには、少なくとも初めてドライブにデータが書き込まれた日を把握する必要がありますが、この情報がドライブから提供されることはありません。そのため、SSD Life起動後にSSDへのアクセス頻度を暫くモニターしてSSDの使用頻度を確認する必要があります。1日にドライブに書き込まれるデータ量の概算平均値を算出すると、使用中のドライブの余命が計算できます。つまり、SSDの寿命が尽きる日を予測できるわけです。ドライブの使用状況により、この予測値は変化します。

寿命が大きく変わるのはなぜですか?

SSDの寿命予測が大きく変わる場合があります。これは、容量の大きなゲームソフトをインストールするなどSSDに転送されたデータ量が急激に増加した場合などに見られます。しかし、そのような大容量のデータ転送が一時的なものである場合、数日後には正常な予測寿命が表示されるようにします。

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